


プログラミング教育の流れ
2020年度よりプログラミング教育が小学校で必須化されました。続く2021年度には中学校において「技術・家庭科」の一部としてプログラミングが必修化されています。更に2022年度、高等学校において「情報Ⅰ」が新設・必修化されます。2025年以降の大学共通テストにおいても「情報」が新設される予定です。
このようなプログラミング教育の必修化は、様々な場面でICT機器を活用することが求められる社会を生きていくこれからの子供たちにとって、極めて重要になってくるということが背景にあります。
子供たちを取り巻くIT環境
今の子供たちは、デジタル社会の真っただ中に生まれ、生まれたときからITに接しています。親世代が子供だった頃と比べるとITに関わる環境が大きく異なっています。
最近では、その環境の変化が加速度を増して進み、ネットに関わるトラブルがどんどん低年齢化しています。今の子供たちは、幼少期から動画投稿サイトやスマートフォン、タブレット等のICT機器に触れてきたため、簡単に機器を操作することはできますが、正しい使い方やマナーを学ばないうちに興味や欲望の赴くままにそれらを利用することで様々なトラブルが発生していることも事実です。
子供たちは、世の中の急速なIT化により、親世代が想定できないトラブルにいつ見舞われてもおかしくない環境に置かれているのです。
日本のIT教育
日本の教育現場におけるICT活用はOECD(経済協力開発機構)諸国に比べ非常に遅れていると言われています。日本の教育現場では指導者が作ったシナリオに従って指導者が質問し子供達が答えるというやり方が基本となっており、子供たちにICT機器を自由に使わせる余地がほとんどないことが原因であるといっても過言ではありません。子供たちが授業と無関係に操作することで些細なトラブルが発生し、授業に支障が出てしまうということを嫌悪する現場の気持ちは理解できなくもありません。
また、学校だけではなく家庭でもICTの利用を抑圧している場面も見受けられます。スマホやタブレットの使い過ぎで成績が下がるというのではないかという懸念があるのでしょう。
更にSNSの利用や動画のアップロードなどが様々なトラブルの原因になるのではないかという心配もあるでしょう。
当スクールの基本方針
当スクールでは子供たちにICT機器やSNSの利用を過剰に制限することは致しません。正しい知識とルールの徹底を子供のうちから身につけさせることで、それが当たり前だということを習慣化させることが大切だと考えるからです。そして、大人が考える正しいと思われるシナリオを押し付けることもしません。失敗するという経験をさせることが子供たちの成長には必要ではないでしょうか。
このような理由から、当スクールでは、
- 自分で考え、人に伝える力を養い、論理的思考を身に付ける。
- できることは自分でやり、支援してくれる人には感謝する。
- 危険を知り、注意して取り組む。
- ICT機器・インターネットを積極的に活用する。
ということを基本方針として指導して参ります。保護者の皆様のご理解、ご協力をお願い致します。